コンテンツにスキップ

論文読みと周辺ツール

スライドの下に要点・操作手順と、講演をもとに書き直したプロンプト例を掲載しています。本文は選択して、プロンプトは右上のボタンでコピーできます。画像を押すと拡大できます。

画面・機能名はスライド作成時のものです。患者情報や未公開データの取り扱いは、所属機関の規程・承認を優先してください。

講演資料の目次に戻る

スライド12:論文読み:導入

論文読みでは、ChatGPTでの対話、Googleの資料参照ツール(スライド表記:Gemini Notebook)、PLaMo翻訳を紹介しています。要約を読むだけでなく、根拠を原文に戻って確認できる使い方が重要です。

13. 論文読み:AIが言いすぎる例

Section titled “13. 論文読み:AIが言いすぎる例”
スライド13:論文読み:AIが言いすぎる例

「遺伝子Aの発現が上昇した」という結果から、「遺伝子Aを抑えると炎症が改善した」と、実験されていない効果まで答えてしまう例です。発現の変化・相関と、介入による効果・因果を分けて読む必要があります。

言いすぎを防ぐ読み方
添付した論文に書かれている範囲だけで回答してください。
実際に行われた実験と結果、著者の解釈、未検証の仮説を分けてください。
相関を因果として扱わず、介入実験がなければ効果を断定しないでください。
各説明に根拠の節・図表番号を添えてください。
該当箇所が見つからない場合は「論文中では確認できません」と答えてください。
スライド14:論文読み:例と対策

スライドは、AIが生成した架空の判例が書籍に記載されたという報道を例にしています。文章が自然でも、出典が実在するとは限りません。論文名、DOI、PMID、引用箇所は一次資料で照合します。

15. WebページをChatGPTと一緒に読む

Section titled “15. WebページをChatGPTと一緒に読む”
スライド15:論文読み:活用例
  1. 論文のWebページを開く。
  2. 横にChatGPTを開き、参照するページ・本文を渡す。
  3. 要約を依頼し、回答と原文を並べて確認する。

ページを共有・参照できる機能がない場合は、閲覧権限のある本文やPDFを渡します。横に開くだけで、AIがページ全体を読めるとは限りません。

論文の要約を依頼する例
この論文を、病理医向けの抄読会の準備として日本語で要約してください。
研究目的、対象・方法、主要な結果、著者の結論、限界の順にまとめてください。
主要な結果には数値と図表番号を付けてください。
本文を取得できない場合は、その旨を伝えてください。
要旨だけを読んだ場合は、全文を確認したように書かないでください。
スライド16:論文読み:活用例

同じ見た目のPDFでも、文字情報を持つPDFと、ページを画像として保存したPDFがあります。文字を選択・コピーできるかで見分けられます。文字情報がある形式を優先して渡します。

スライド17:論文読み:活用例
形式 渡すときのポイント
Webページ・Word 本文をテキストとして渡しやすい
文字を選択できるPDF 読み取りやすいが、段組み・表・数式の順序は確認する
画像のPDF・スクリーンショット OCRの誤認識に注意。数値・単位・遺伝子名は原本と照合する

読み取れたことと、正しく理解・要約できたことは別です。

18. 資料を根拠に回答するツール

Section titled “18. 資料を根拠に回答するツール”
スライド18:論文読み:活用例

資料参照型のツールでは、読み込ませた資料に基づく回答と出典の確認ができます。複数論文の比較・整理にも使えます。講演ではGemini Notebook(スライドでは旧NotebookLMと表記)を紹介しています。引用が付いていても、引用元がその主張を本当に支えているかは確認します。

複数の論文を比較する例
登録した論文だけを使い、研究目的、対象、方法、主要な結果、限界を表にしてください。
各行に論文名と根拠の引用を付けてください。
対象集団や評価方法が異なる結果を、単純な優劣として比較しないでください。
資料にない項目は「記載なし」とし、外部知識で補わないでください。
スライド19:Gemini Notebookの活用

同じ資料から、音声解説、動画解説、スライド、マインドマップ、クイズなどを作る例です。移動中の復習、抄読会の下準備、理解度の確認に使い分けます。生成した説明や図表も、使用前に原文と照合します。

スライド20:PLaMo翻訳

PLaMo翻訳は、日本語と英語の文章を読む補助として紹介した翻訳ツールです。スライドではChrome拡張機能によるWebページ翻訳を示しています。翻訳後も専門用語・否定表現・数値は原文で確認します。スライド中の無料表記や提供条件は、利用時の案内を確認してください。

スライド21:ChatGPTのスケジュール機能

定期的な作業は、チャットで実行時刻と内容を指定して依頼します。登録後にスケジュール一覧で内容・時刻・有効状態を確認し、不要になったら停止します。利用可否や登録上限はプランによって異なります。

スライド22:ChatGPTのスケジュール機能
新着論文の定期検索(スライドの例を整理)
毎朝7時(日本時間)に、PubMedで「E2F1」に関する新着論文を探してください。
対象は過去24時間以内に新たに登録された論文とし、最大5件にしてください。
各論文について、タイトル、雑誌名、日本語の1行要約、PMID、PubMedのリンクを示してください。
PubMedで実際に確認できた論文だけを載せ、推測で補わないでください。
該当がなければ「新着なし」、検索できなければ「検索できませんでした」と伝えてください。

「E2F1」は関心のある疾患名・遺伝子名などに置き換えます。通知権限と登録時刻を確認してください。検索漏れや架空の引用が混じる可能性があるため、通知されたリンクを開いて実在と内容を確認します。